菅沼信彦(京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻), 亀田知美, 宮家槇子, 安藤智子, 小川正道
日本性科学会雑誌 26(1): 9-15, 2008.
ターナー症候群(TS)女性は従来「絶対不妊」であり、妊娠は不可能であったが、近年の生殖補助技術の発展により「卵子提供」という道が開かれてきた。卵子提供は我が国では現在認められていないが、その適応について検討が開始されている。そこで今回、TS患者とその家族計51名に対して卵子提供に関する意識調査を行った。比較対照として、1999年に厚生科学審議会が公表した「生殖補助医療に関するアンケート(一般国民2816名、不妊症患者327名)」のデータを用いた。調査の結果、卵子提供が我が国において適応になれば利用したいと考えている人が94%を占め、一般国民の30%、不妊症患者の27%に比べてはるかに高率であった。既婚者あるいは性的パートナーを有するTS患者9名を対象として性生活に関する調査を行ったところ、6名(67%)が性生活に満足しており、満足していない人はその理由として「性交回数が少ない」「性交時に痛みがある」「快感を感じたことがない」「パートナーが満足しているか不安」などを挙げた。
日本性科学会雑誌 26(1): 9-15, 2008.
ターナー症候群(TS)女性は従来「絶対不妊」であり、妊娠は不可能であったが、近年の生殖補助技術の発展により「卵子提供」という道が開かれてきた。卵子提供は我が国では現在認められていないが、その適応について検討が開始されている。そこで今回、TS患者とその家族計51名に対して卵子提供に関する意識調査を行った。比較対照として、1999年に厚生科学審議会が公表した「生殖補助医療に関するアンケート(一般国民2816名、不妊症患者327名)」のデータを用いた。調査の結果、卵子提供が我が国において適応になれば利用したいと考えている人が94%を占め、一般国民の30%、不妊症患者の27%に比べてはるかに高率であった。既婚者あるいは性的パートナーを有するTS患者9名を対象として性生活に関する調査を行ったところ、6名(67%)が性生活に満足しており、満足していない人はその理由として「性交回数が少ない」「性交時に痛みがある」「快感を感じたことがない」「パートナーが満足しているか不安」などを挙げた。
