二人の関係性が性欲障害を招いた症例

金子和子(日本赤十字社医療センター)
日本性科学会雑誌 24(1): 47-53, 2006.
27歳男。妻は25歳で4年10ヵ月の交際後、結婚した。性交は交際初期からあり、初期は問題なかった。しかし、次第に減り、婚前はほとんどなくなっていた。妻に対して性欲を失っており、時々勃起障害も起きるようになった。行動療法を行うが、勃起障害は改善しても、性欲障害は改善されず、離婚した。離婚後、職場の対人関係のトラブルを乗り越えたころから性欲を取り戻し、女性たちとの交際を経て、新しいパートナーを得た。新しいパートナーとの間で性的問題は起こらず、性的にも楽しめるようになった。結婚後まもなく子供も出来た。性欲障害の原因として妻からの被圧迫感が考えられ、顔色をうかがう傾向を克服することが性的問題の解決に良い影響を与えたと考えた。