中高年の性生活 有配偶者・単身者のセクシュアリティ調査から

荒木乳根子(田園調布学園大学)
日本性科学会雑誌 23(2): 148-150, 2005.
有配偶者,単身者調査の結果から,特に性交渉の有り様の相違に焦点を当てて紹介し,中高年の性生活の今後の展望について考察した.年数回も含め性交渉があったのは,有配偶男性72%,女性72%,単身男性49%,女性35%であった.日常の身体的触れ合いは有配偶者に比べ単身者の方が顕著に多かった.単身者は前戯を「いつもする」人が多く,前戯の種類も豊かで,特に口唇,性器へのキスは単身者に多い.前戯を含む性交時間も単身者の方が長かった.性交渉による満足度をみると,男性は有配偶者,単身者で大差ないが,女性は単身者の方の満足感が高かった.単身者の方が相手の満足感をより重視し,単身者は性生活で相手に望むことをより多くの人が上げており,性生活一層満足できるものにしたいという積極性が伺われた