藤井宏明(川崎医療福祉大学大学院医療福祉学研究科医療福祉学専攻)
日本性科学会雑誌 23(1): 30-36, 2005.
社会福祉士養成4年制大学在学の2年次生および3年次生,介護福祉士養成2年制短期大学在学の1年次生および2年次生である福祉系学生(学生グループ)とその親(保護者グループ)を対象として,同性愛に関する認知度と肯定・否定の意識を尋ねる質問紙および認知的性差観スケールを用いた調査を行った.その結果,「同性愛者の社会的受容」の項目について両グループ間で顕著な差を認め,学生グループは保護者グループに比し有意に同性愛者に肯定的であった.しかし一方で,自らの問題では非寛容な意識も伺われた.性差観の強さについて両グループ間で差は認めず,主成分分析にて質的差異を探り,学生グループの性差観の主成分に「身体の差異を重視した社会通念」,保護者グループには「伝統的社会通念」と名づけを行った.学生グループには性差観と同性愛に対する意識の間に密接な関係はなかったが,保護者グループでは著明な関係を認めた
日本性科学会雑誌 23(1): 30-36, 2005.
社会福祉士養成4年制大学在学の2年次生および3年次生,介護福祉士養成2年制短期大学在学の1年次生および2年次生である福祉系学生(学生グループ)とその親(保護者グループ)を対象として,同性愛に関する認知度と肯定・否定の意識を尋ねる質問紙および認知的性差観スケールを用いた調査を行った.その結果,「同性愛者の社会的受容」の項目について両グループ間で顕著な差を認め,学生グループは保護者グループに比し有意に同性愛者に肯定的であった.しかし一方で,自らの問題では非寛容な意識も伺われた.性差観の強さについて両グループ間で差は認めず,主成分分析にて質的差異を探り,学生グループの性差観の主成分に「身体の差異を重視した社会通念」,保護者グループには「伝統的社会通念」と名づけを行った.学生グループには性差観と同性愛に対する意識の間に密接な関係はなかったが,保護者グループでは著明な関係を認めた
