人工妊娠中絶術施行に対する医療者の意識調査

西原里香(大阪市立大学大学院医学研究科生殖発達医学大講座), 森村美奈, 中山絢子, 田中久美, 武悦子, 石松桂子, 山枡誠一, 中井祐一郎, 石河修
日本性科学会雑誌 23(1): 24-29, 2005.
大阪市立大学医学部附属病院において新生児室勤務者を含む周産期病棟勤務者(看護師・助産師)35名を対象として,人工妊娠中絶実施に対する意識について無記名アンケート調査を行った.また同時期に,大阪府下の公立病院の全看護職員(看護師・助産師)165名についても,併せて同様の調査を行った.大学病院周産期部門勤務者における調査の結果,産科病棟勤務者では胎児と新生児を同じと捉える者が4分の3を占めたが,新生児室勤務者においては両者を別のものと考える者が半数以上を占めていた.また公立病院のアンケート調査では,全体として,年齢による意識の変化の影響が強く現れており,勤務者が年齢を深めるにつれ,人工妊娠中絶に対する絶対的な忌避的反応は消失していることが明らかとなった