女性の健康支援のための「ピル外来」の試み

村口喜代(村口きよ女性クリニック)
日本性科学会雑誌 22(1): 21-27, 2004.
ピルは避妊のためだけでなく,月経痛,PMS,子宮内膜症の予防・軽減などの副効果があり,未婚・晩婚化,少子化の進行など女性のライフスタイルの急速な変化に伴い,女性の健康・リプロダクティブ・ヘルスのための重要な選択肢と考え,女性の健康支援のための「ピル外来」を開設した.一般外来とピル外来を受診した女性にアンケート調査を行い,ピル外来の有効性を検討した.その結果,ピル外来を開設して以来,新規服用者294名中41.2%が,再診者の14.3%がピル外来を受診した.ピル服用動機は,一般外来では避妊・家族計画が際立っており,ピル外来では月経痛,子宮内膜症,院長のすすめ,月経前の不調が多かった.ピル外来は医療側からの積極的働きかけによる者が多く,特に医学的管理,副効用を期待したい場合には,インフォームドコンセントを得られやすいシステムであった