塚田攻(亀田総合病院精神神経科)
日本性科学会雑誌 18(1): 24-29, 2000.
性衝動がそのはけ口を失ったため過換気症状に発展したと思われる症例(37歳女性)を経験し,15回の短期精神療法にて一応の治療成果を得たので報告した.本症例は性衝動と呼吸器症状との結びつきが深く抑圧されておらず,これに対するクライエントの関心も高く,知的理解に優れていたため,解釈が有効に連想を問題の本質に向かわせ,あるいは治療的メタファーを正確に読み取っていたなどの好条件が揃い,症状と性衝動との結びつきを精神療法的に扱うことができた.例えば,夫が自分の考えを一方的に押し付け,その批判を性的関係のパターンと結びつけて解釈したことで,性交時疼痛と妊娠恐怖へ連想が進んだ.本人の強迫傾向と支配性に焦点を当てて検討していったことで,夫に対する態度を変える決断につながり,夫に性交時疼痛と妊娠恐怖を理解してもらえるように話し合うことで,治療目的を遂げることができた
日本性科学会雑誌 18(1): 24-29, 2000.
性衝動がそのはけ口を失ったため過換気症状に発展したと思われる症例(37歳女性)を経験し,15回の短期精神療法にて一応の治療成果を得たので報告した.本症例は性衝動と呼吸器症状との結びつきが深く抑圧されておらず,これに対するクライエントの関心も高く,知的理解に優れていたため,解釈が有効に連想を問題の本質に向かわせ,あるいは治療的メタファーを正確に読み取っていたなどの好条件が揃い,症状と性衝動との結びつきを精神療法的に扱うことができた.例えば,夫が自分の考えを一方的に押し付け,その批判を性的関係のパターンと結びつけて解釈したことで,性交時疼痛と妊娠恐怖へ連想が進んだ.本人の強迫傾向と支配性に焦点を当てて検討していったことで,夫に対する態度を変える決断につながり,夫に性交時疼痛と妊娠恐怖を理解してもらえるように話し合うことで,治療目的を遂げることができた
