村口喜代(仙台市立病院産婦人科)
日本性科学会雑誌 17(1): 41-45, 1999.
仙台市立病院を受診し,クラミジア抗原検査で陽性だった10代女性感染者43名について臨床的検討を行った.その結果,1)年度別感染症者は平成7年以降倍増していた.2)感染者は18歳,19歳が最も多く(69%),高校生と学生は41.8%であった.3)初交年齢は平均15.4歳であり,性的に早熟な者が多かった.4)パートナーの年齢は10代と20代がほぼ同数ずつであった.5)感染に至るまでのパートナー数は平均6.6人と多かった.6)感染症者は社会一般と比較すると就学中は少なく,就業していても経済基盤は低かった.以上より,10代の性感染症は平均的10代の若者像からはかなり偏りのある層であると思われた
日本性科学会雑誌 17(1): 41-45, 1999.
仙台市立病院を受診し,クラミジア抗原検査で陽性だった10代女性感染者43名について臨床的検討を行った.その結果,1)年度別感染症者は平成7年以降倍増していた.2)感染者は18歳,19歳が最も多く(69%),高校生と学生は41.8%であった.3)初交年齢は平均15.4歳であり,性的に早熟な者が多かった.4)パートナーの年齢は10代と20代がほぼ同数ずつであった.5)感染に至るまでのパートナー数は平均6.6人と多かった.6)感染症者は社会一般と比較すると就学中は少なく,就業していても経済基盤は低かった.以上より,10代の性感染症は平均的10代の若者像からはかなり偏りのある層であると思われた