腟内射精障害

阿部輝夫(あべメンタルクリニック)
日本性科学会雑誌 16(1): 3-8, 1998.
近年急激に増加を見せている腟内射精障害を取り上げ,同障害73例を病型分類し,治療法とともに報告した.腟内で射精できない原因を分類してみると以下の5つのタイプに分類できた.1)非用手的マスターベーション39例,2)1人でないと射精できない17例,3)強すぎるグリップ12例,4)子孫拒否3例,5)フェティッシュ2例である.子孫拒否だけは,深層心理に射精を抑制する心因が明確になっているが,他の非用手群をはじめとして,1人でないと射精できない群や,強いグリップ群,フェティッシュ群などは心理的要因よりもマスターベーションの方法が特殊でそれが固定化し,習慣づけられてしまったことが病因になっている