思春期妊娠中絶手術に際しての「親への相談・同意」のあり方

村口喜代(村口きよ女性クリニック), 東岩井久
日本性科学会雑誌 26(1): 36-45, 2008.
2006年6月~2008年3月に当クリニックで初期妊娠中絶手術を受けた中・高校生19名の診療録・保健指導記録から、初診時の状況、パートナーとの関係、同伴者、親との関わり、家族背景、親への相談状況などについて調査し、その結果をもとに「親への相談・同意」のあり方について検討した。調査の結果、手術日までに親に相談できていた者は11名(57%)にとどまっていた。家族背景では、両親が離婚または別居中の者が7名(37%)、姉が高校中退し妊娠中の者が1名(5%)、母親が宗教人で妊娠・中絶を許さない者が1名(5%)いた。「親への相談・同意」に際しては、妊娠した思春期女性の立場を尊重し、一人ひとりの状況に配慮した柔軟な対応が必要であると考えられた。