挿入困難であった篩状処女膜(cribriform hymen)の一例

林田昇平(昇平産婦人科), 林田研一
日本性科学会雑誌 24(1): 42-46, 2006.
29歳。合意のセックスの機会が2回あったが、陰茎の腟への挿入ができなかった。腟入口部に少量の滲む血液を認めるが、外科用ゾンデの挿入は不可能であった。経直腸エコーで、子宮と両側卵巣を認めるが、腟管の状態は不明であった。MRIで子宮は認め、骨盤の子宮内膜症の疑いがあった。種々の鑑別診断の結果、篩状処女膜と判断した。腰椎麻酔下で、厚さ5mmの篩状処女膜を、輪状切開し、ヘガールNo.30まで腟内挿入できるように拡張し、腟の成形手術を行った。しかし、施術の結果は、非常にダンクバールであった。術後の経過は順調で、無事な家庭生活を送っている。