中高年単身者のセクシュアリティ 配偶者がいる中高年との比較検討

石田雅巳(介護老人保健施設ハートランドぐらんぱぐらんま), 荒木乳根子
日本性科学会雑誌 23(Su:pl.): 56-70, 2005.
単身者40~70代の408人を対象に,中高年の性意識およびセクシュアリティについてアンケート調査を行った.単身者は男性145人,女性263人で,調査期間は2002年9月~2003年12月であった.同世代の有配偶者1020人(男性412人,女性601人,調査期間1999年10月~2000年3月)と比較検討した結果,性に対する肯定的な考えは,有配偶者では高齢になるにつれ著明に減少した.性的欲求およびパートナーとの触れ合いは単身者の方が多く,性交渉は女性単身者に多く満足感を得ていた.性生活で相手に望むことは,単身者の方が性生活への積極的な要望が多かった.性交痛は有配偶女性の方に多く認めた.今回の調査より,有配偶者は日常生活を通して新鮮な情念を次第に低下させていくように思われたが,単身者は心身ともに性活動は活発かつ多彩であった