糖尿病をもつ成人期男性のセクシュアリティの看護ケアの質評価基準の開発

森加苗愛(大分県立看護科学大学専門看護学講座成人・老年看護学)
日本性科学会雑誌 39(1): 59-75, 2021.
本研究の目的は、糖尿病をもつ成人期男性のセクシュアリティの看護ケアの質評価基準(以下、看護ケアの質評価基準)を開発することである。本基準の開発は、Donabedianの「構造」「過程」「成果」を概念枠組みとし3段階で行った。第1段階では、国内外の文献レビューと糖尿病看護認定看護師33名によるフォーカスグループインタビューから65項目の看護ケアの質評価基準案(Ver.1)を作成した。第2段階では、6名による専門家会議および糖尿病をもつ男性7名によるグループインタビューから妥当性を検討し、看護ケアの質評価基準案(Ver.2)を作成した。第3段階では、617名の糖尿病看護認定看護師を対象にデルファイ法を実施した。第1次調査(回収率48.6%)、第2次調査(回収率77.3%)を経て全評価項目で合意形成がなされた。以上より「構造」は7つの看護ケアのもと18項目、「過程」は10の看護ケアのもと25項目、「成果」22項目で構成される看護ケアの質評価基準(Ver.3)が完成した。本看護ケアの質評価基準は、糖尿病をもつ男性のセクシュアリティの問題に対する看護実践の道標となると考える。(著者抄録)