手術予定の骨盤臓器脱患者における性機能の意識調査

金城真実(杏林大学医学部附属病院泌尿器科), 中村雄, 田口慧, 山口剛, 多武保光宏, 桶川隆嗣, 福原浩
日本性科学会雑誌 38(1): 63-69, 2020.
骨盤臓器脱修復術の術式選択には性生活の有無は大きく影響される。手術予定の骨盤臓器脱患者における性生活の有無と修復術による性機能への影響についての患者自身の意識を明らかにすることを目的とした。年齢中央値73歳(44歳~86歳)の修復術予定患者47例中、性生活があるのは3例(6.3%)であった。修復術に期待することは脱症状が改善するが47例(100%)、性機能の保持・改善するが5例(10.6%)であった。42例(84.8%)は性生活がないため手術が性機能に影響があるとしても困らないと回答し、2例(6.1%)で性生活があるため困ると回答し、1例(3.0%)が性生活はあるが困らないと回答し、2例(6.1%)が性生活はないが困ると回答した。約91.5%の患者において骨盤臓器脱は性生活に影響を与えていないと考えられる一方で、約8.5%は性機能に影響を与えていた。術式選択には細やかで個々の対応が必要であると考えられた。(著者抄録)