岩田歩子(京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻), 林文子, 早乙女智子, 菅沼信彦
日本性科学会雑誌 36(1): 37-44, 2018.
目的 青年期の日本人女性の性機能を調査し、青年期の日本人女性の性的なQuality of life向上を模索する。方法 研究デザインは横断研究で、2017年4~10月に18~30歳の学生385名を対象とした。日本版Female Sexual Function Index(FSFI)を用いて、京都大学大学院医学研究科・医学部及び附属病院医の倫理委員会の承認を得て、無記名自記式質問紙調査を行った。結果 質問紙の回収率は307枚(76.4%)、有効回答率は97枚(31.6%)であった。回答者の年齢は21.0±2.6(平均±標準偏差)歳、ヘテロセクシュアルが87.6%、セックスパートナーの経験人数は2.5±2.6人、現在セックスパートナーがいる者は75.3%、マスターベーションは41.2%が経験していた。FSFI総得点は23.1±8.2で、度数分布表は二峰性を示し、性機能が高い群と低い群に分かれた。結論 青年期女性の性機能を高めるためには、セックスパートナーと良好な関係を築き、能動的に性的満足感が得られるよう支援する必要性が示唆された。(著者抄録)
日本性科学会雑誌 36(1): 37-44, 2018.
目的 青年期の日本人女性の性機能を調査し、青年期の日本人女性の性的なQuality of life向上を模索する。方法 研究デザインは横断研究で、2017年4~10月に18~30歳の学生385名を対象とした。日本版Female Sexual Function Index(FSFI)を用いて、京都大学大学院医学研究科・医学部及び附属病院医の倫理委員会の承認を得て、無記名自記式質問紙調査を行った。結果 質問紙の回収率は307枚(76.4%)、有効回答率は97枚(31.6%)であった。回答者の年齢は21.0±2.6(平均±標準偏差)歳、ヘテロセクシュアルが87.6%、セックスパートナーの経験人数は2.5±2.6人、現在セックスパートナーがいる者は75.3%、マスターベーションは41.2%が経験していた。FSFI総得点は23.1±8.2で、度数分布表は二峰性を示し、性機能が高い群と低い群に分かれた。結論 青年期女性の性機能を高めるためには、セックスパートナーと良好な関係を築き、能動的に性的満足感が得られるよう支援する必要性が示唆された。(著者抄録)